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南風の強い週末の午後。古い友達に会うため鎌倉の大町にある、妙本寺を訪れました。

このお寺の周辺は比企能員一族が住む谷戸(やと)であったところから「比企(ひきが)谷(やつ)」と呼ばれています。しかし、比企一族は1203年に権力保持を目論む北条一族によって滅ぼされます。まだ幼少で京都にいた比企大学三郎能本は難を逃れ、その後順徳天皇に仕え儒学者になります。その能本が日蓮聖人に一族の菩提を弔ってもらうため自分の屋敷を献上したのが妙本寺の始まりらしいです。

山門を過ぎて本堂の近くに差しかかると比企一族浪党のお墓が並んでいます。

梅の花が咲きはじめていました。

結局、友達とは会えずじまいでしたが、天気も良いのでそのまま長谷の甘縄神社まで足を伸ばしてお参りをしてきました。

夕暮れが迫り、お腹も空いたので帰宅して今日の料理を考えます。

まだ風が強い、森戸海岸。

ドイツからきた、マルトくんのワイン。昨年の試飲即売会でも大人気でした。すっきりとした辛口の白に合わせるのは、ぶつ切り鶏のソテーをあっさりレモンをかけていただく一皿。

グレープフルーツのような柑橘系の香りと、今年はやや粘性のある密度の高い液体の存在感。ミネラルもしっかり感じられ、アフターの酸が口の中に残った鶏の油を洗い流してくれるたびに箸が進みます。自家製の糠漬けともとてもよい相性でグラスがどんどん空いてゆきます。でもアルコール度数が9%と低めなので、適度な良いごごちであっという間に一本空いてしまいました。ご馳走様!

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ところで、友達は無事甘縄神社に参拝できたかなぁ??